おれの卒業文集

大学生って卒論はあるけど、卒業文集って書かない。なので、大学時代の思い出的なことを文集として綴ります。

マクドナルドは「ハンバーガー」を売っていると見せかけて、実は「50cm四方のベンチ」を売っている

今回は、マクドナルドに感じる価値について。

 

今、久しぶりにマックに入っているのですが、

ある違和感を憶えたので、記事を書こうと思います。

 

 

 

その前にこの記事を見て下さっている方に質問なのですが、

 

 

 

 

「マックって何屋さんですか?」

 

 

 

・・・

 

 

「いやいや冗談よしてくれよ!笑

ハンバーガーをメインに売ってるじゃん!

頭大丈夫か!?笑」

 

 

 

 

と頭の中で、つぶやいて頂けた方...

 

 

 

 

ぼくは、今目の前に広がっている光景がその様に思えないんです。

 

 

 

 

店内を見回すと、ハンバーガーを超おいしそうに頬張っている人は、

15人中0人w

 

おしそうは別にして味わってるな~という人は、

かろうじて1人いるくらいですw

 

みんな、スマホ見てたり、読書してたり、パソコンいじってたりしてます。

 

マクドナルドと言えば、

ファストフード文化のさきがけとなった会社。

 

・注文してから1分以内の商品提供

・最低価格は100円で、小学生でも利用できる

・万人が食べてもおいしいと感じる味付け

 

で、ファストフード業界の中で、

確固たる地位を築き上げています。

 

 

業界としては「フード」ですが、

ぼくはこの目の前に広がっている光景を見て、

マクドナルドが真に提供しているのは「場所」だと思うんです。

 

それも【50cm四方のベンチ】のようなものです。

 

都内の人口が密集した駅までは、ベンチなんて皆無。

ベンチがあったとしてもちょっと肌寒い今日も中々外で過ごそうとは思いません。

 

だったらと、、、

みんな100円払って、

100マックという名の「ベンチ」を1時間ほどで借りるのです。

 

 

 

ちなみに、

マクドナルドの創業者レイ・クロックは、

「バンバーガーを売ろう」とも、

「50cmのベンチ売ろう」とも考えず、

別の視点でマクドナルドというものを創り始めたそうです。

 

 

こんな興味深い話があります。

 

ある日、レイは学生たちにこんな質問をぶつけました。

 

 

レイ「私のビジネスはなんだと思うかね?」

 

 

・・・

 

 

学生「えっ!?笑」

 

 

 

レイ「もう一度聞こう、私のビジネスはなんだと思うかね?」

 

 

 

学生「聞くまでもなく、あなたがハンバーガーを売っていることは

世界中の人が知っていますよ」

 

 

 

レイ「やっぱり、そう言うと思ったよ。私のビジネスはハンバーガーを売ることではなく、不動産業だよ。」

 

 

レイ・クロックの考え方はあくまでも不動産業。

米国ではフランチャイズ展開なので、

出店契約者に好条件の不動産を提供している。

という考え方から「不動産業」と言ってるのではないかと思われます。

 

つまり...

米国の戦略・・・独立をしたい人にお店を貸し出すビジネス

日本の戦略・・・都内の駅周辺にいる人に50cm四方ほどの場を貸し出すビジネス

 

 

「ハンバーガー」というイメージが強いのは、

その「場」にくることに飽きさせないために、

新商品のCMを流しまくっているからだと思われます。

 

人によって見方は様々なのかもしれないですが、

ハンバーガーを食べに来ているというよりも、

「休憩場」としての価値を感じる方が大半なのではないでしょうか。

 

人がごみごみと密集した駅前は、

ちょっくら休憩にと気軽に座れるベンチなどありません。

 

そんな時の休憩場所がマクドナルドなのです。

 

最低100円払うことで、

小休憩できる50cm四方のベンチを買うことができる。

 

 

なので、マクドナルドは基本的に、

人口密度が高い駅の目の前の立地条件に出店しています。

(都内に限った話ですが。)

 

マクドナルドの勝負どころは、

良い立地に店を構えること。

 

そして、その場に来る事を飽きさせない方法として、

定期的に新商品を生み出しているのではないかと思います。

 

 

創業者のレイ・クロックにしかり、日本のマクドナルドにしかり、

仕入れ、流通、製品化含めコストがかからないものであれば、

きっと売るものはなんでもよいんだと思います。

それがたまたまハンバーガーだっただけで。

 

この場の提供はマクドナルドに限った話ではないので、

お店に入る時に何に価値を払おうとしているのか

考えてみると面白いかもしれませんね~

 

 

ありがとうございました。